2010年11月26日金曜日

玄牝 -げんぴん-

河瀨直美監督の「玄牝」を観に行った。自然分娩がテーマのドキュメンタリー映画で、愛知県岡崎市の産婦人科 吉村医院、古屋、お産の家が舞台。私は娘を助産院で産んでいながら、この世界では有名らしい吉村正先生を数カ月前まで知らなかった。
私の出身地の愛知県の話だし、表現者として女性の映画監督は魅かれるものがあったので、これは監督の舞台挨拶のある日に、私の最後のお産の前に絶対観たいと思って娘と出掛けた。
あんしんシネマという小さい子供も一緒に観られる時間帯で、赤ちゃん連れがたくさん。赤ちゃんの声を聞きながらの鑑賞だった。
映画は自分の経験と重なることもあり、心に迫る場面、言葉がたくさん。ただ女性が生き生きと自然な形で新しい命を生み出すことや妊婦さん達の想いだけではなく、吉村先生の迷いや弱さ、彼の娘からの視点、医院で働く助産師さんからの視点が興味深かった。
一緒にみた娘は出産シーンになるとこわい、こわいと言っていた。私の涙をあーちゃんがやってあげると何度も拭いてくれた。あー、自分の出産まで考えることがいっぱいだな。
河瀨監督はあの身体で20kgカメラ担いだんだ!と驚くほど華奢な目の美しい人でした。質疑応答の15分間で女性であり母であり監督であり全ての顔が自然ににじみ出ていて私はすっかりファンになりました。

玄牝...大河の源流にある谷神は、とめどなく生命を生み出しながら絶えることはない。老子はこれを玄牝 "神秘なる母性"と呼んでいる。

2 件のコメント:

  1. すごく見たい!
    つっちーと色々と語らいたいな!
    落ち着いたらお茶でもしよー!

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  2. mayumiちゃん もぜひぜひ姫ちゃんと見てみて。
    出産経験してるし、きっと心に響くこといっぱいあるよ!
    身動きとりやすいうちに語らいたいね。

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